直した三菱製のカーラジオ、電気を流してもダイヤル表示板を照らさないことに気が付きました。豆電球のフィラメントが切れているようです。そこで、豆電球を外して、フィラメントが切れているかどうか確認することしました。切れていれば、同じものを購入して交換するしかありません。
前面パネルを緩めて、豆電球を取り出す
〇:チューニングつまみの取り付け軸
豆電球を取り出すには、豆電球ソケットを止めているネジを緩めなければなりません。そのネジを緩めるためは、チューニングと音量つまみを取り外す必要があります。チューニングつまみを取り出すと、つまみの内部が一部欠けていました。このカーラジオはこれまで何度か修理したのかも知れません。
豆電球を取り出してテスターでフィラメントをチェックすると、やはり切れていました。両サイド共に、フィラメントが切れていました。あまり見かけない豆電球ですので、秋葉原に行った時に探してみようと思います。製造中止の場合、LEDランプなどで代用するしかないようです。
フィラメント切れを確認中 内側が欠けたチューニングつまみ
ところで、今回カーラジオの修理をしていて、昭和30年代のカーラジオに興味を引かれました。たまたまオークションに1,000円の古いカーラジオが出品されていたため、さっそく購入してみました。そして、これまで修理してきた東芝製と三菱製のカーラジオと比較してみました。
下から、東芝製,三菱製,そして松下製カーラジオ 奥行きの違いが分かる
購入したのは、昭和30年代製造と思われる機械式プリセット機構の松下製AMカーラジオです。修理した東芝製や三菱製より後に作られたのでしょうか、よりコンパクトに作られていました。残念なことに、銘板がないのため型名が分かりません。電源ケーブルが無残に切断されていることと、アースにつなぐ電線がないため、電源をつなげて動作を確認することができません。後日、この松下製カーラジオも修理してみようと思います。
ところで8日、東芝製と三菱製カーラジオの修理を私に依頼したKさんが突然、我家にみえました。いつものように夕方たき火をしていると、見知らぬ車が入ってきました。道を間違えた車かと思っていると、車の中からKさんが出てきました。わざわざ東京から来られたので驚きました。Kさんと、カーラジオや車のことなどで談笑しました。火を燃やしていたので、家の中にご招待できずすみませんでした。22日東京で、修理したカーラジオを車に取り付けてテストをする約束をしました。わざわざ、こんな田舎まで来ていただいてありがとうございました。
松下製カーラジオの内部 コンパクトなB級PP増幅OTL回路
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古い三菱製トランジスタラジオ(カーラジオ) AR-232 HXの修理(5)
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