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Channel: 東京里山農業日誌
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春ジャガイモがの芽欠きと土寄せ

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 3月に種芋を植えたジャガイモの芽がだいぶ大きくなってきました。今回は、多く出た芽を欠いた上で施肥して土寄せをしました。3月下旬は暖かい日が続いたのに、このところ天気が悪く肌寒い日ばかり続きます。
 芽欠きの時期が少し遅れたようで、芽がだいぶ大きく育っていました。余分な芽を摘まんで根元から抜くようにしました。1株に2〜3本の茎が残るようにしました。こうしないと、小さなジャガイモばかり増えて収穫するときに困ります。また、調理するときに小さなジャガイモは芽を取る作業に手間取ります。

                   ジャガイモ畑に腰をおろしてジャガイモの芽欠き


 ところで、芽を欠くと大きめのジャガイモが収穫できる代わりにやや収穫量が少なくなります。一方、芽を欠かないと全体的に収量は増えます。収穫量がやや少なくても大きめのジャガイモが良いのか、小さなジャガイモばかりでも収穫量が多い方が良いか、好みの判断になります。ちなみに、市場に出ているのは大きめのジャガイモばかりです。

       〇:欠いて取り除いた余分な芽           株の間に肥料を施す
 

 20年位前のことですが、山梨県上野原町の旧棡原村最奥の西原に住む古老の家によく子供を連れて行きました。その家では小さなジャガイモも無駄にしないで料理にしていました。確か「せいだのたまじ」とか言う料理でした。皮を剥かないで蒸すか煮た1口サイズのジャガイモに、味噌を塗ったジャガイモ料理でした。とても美味しかったです。
 その古老はジャガイモに加えて粟や稗などたくさんの種類の雑穀を作っていました。私も何度か子供を連れて、収穫などをお手伝いしました。いつ行っても穏やかに迎えてくれた古老でした。囲炉裏を囲みながら、昔の話や雑穀などについて夜遅くまでよく話をしました。残念ながら、10年位前にご夫婦ともに亡くなりました。古老夫婦が住んでいた茅葺きの家,囲炉裏,木のお風呂などがとても懐かしく思い出されます。この古老や茅葺き家のことを、子供達は覚えているでしょうか。

                 芽を欠いたジャガイモの株に土を寄せる


 さて、芽欠きが終わると、株と株の間に肥料を施しました。そして、三本クワを使って土寄せをしました。ジャガイモはサツマイモと違って茎から分かれた部分に芋ができます。このため、土寄せしないと芋が地表に出てくることがあります。地表に出ると、日光で芋が緑色になって食べられなくなるのです。今年は、4種類のジャガイモ(インカのめざめ,キタアカリ,メークイン,シンシア)を育てています。それぞれのジャガイモを食べ比べてみようと思います。

                 土寄せしたジャガイモ畑、5月にもう一度土寄せ


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