麻郷と麻里府を巡礼する南平和札所の一つである、麻里府戎ヶ下大師堂に行ってみました。麻郷戎ヶ下にあるトクヤマ麻郷鉱業所近くの国道188号線脇の坂を少し登った所にある大師堂です。
この大師堂の正面に「南平和十一番 本尊十一面観世音菩薩 麻里府戎ヶ下大師堂」と書かれた木札が掲げられていました。戎ヶ下は麻郷であるのに不思議です。明治22年、麻里府が麻郷から分かれ、上関町だった馬島を合わせて麻里府村ができました。この大師堂の名前は、分かれる前にこの大師堂が作られた名残りではないでしょうか。実際はどうなのでしょう。
南平和十一番 本尊十一面観世音菩薩 麻里府戎ヶ下大師堂
鉄道がなかった江戸から明治にかけて、麻里府,戎ヶ下,水場は交通の要所でした。水場には遊郭や酒場があったそうです。それだけ、この一帯は栄えていたようです。このため、麻里府と戎ヶ下は交流が深かったのでしょう。
この大師堂の横に、水色のよだれかけを付けたお地蔵様が並んでいました。坂道に続くようにお地蔵様が続いているので八十八ものお地蔵様が安置されているのでしょう。いつかすべてのお地蔵様を拝みたいと思っています。
麻里府戎ヶ下大師堂の中 八十八のお地蔵様?
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田布施町 麻郷 麻里府戎ヶ下大師堂
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