30年近く種を絶やさないように作り続けている、雑穀のヒエ(稗)を収穫しました。田んぼに普通に生えている雑草のヒエを連想しますが、栽培しているヒエは全くの別物です。古来日本で作り続けてきた栽培植物です。寒さにとても強い特徴があり、江戸時代以前に飢餓食として作られてきました。脱穀や加工が難しく、食味もボロボロとしているためあまり美味しいものではありません。しかし、日本人が飢餓を生き抜くため欠かせなかった食物です。
田布施町などで、江戸時代に飢饉がよく発生しました。これはお金になる米ばかりを作ったための人災なのです。わずかでもヒエさえ作っていれば避けられた悲劇なのです。
美味しくはないものの、寒さやウンカなどの害虫に強いヒエ
ヒエと同じ飢餓食であるシコクビエも収穫しました。この雑穀もポロポロして美味しいとは言えません。この雑穀の特徴は米のように一度に収穫時期を迎えるのではなく、1ヶ月以上にわたって穂が出続けます。つまり。9月頃から霜が降りる11月まで、延々と穂が出続けます。収穫は面倒ですが、長い期間安定して収穫できます。
なお、これらの雑穀は収穫がだらだらしているため、米のような機械化ができません。このため、今や日本人に忘れ去られてしまった穀物です。元々は東京八王子で栽培していましたが、今はヒエもシコクビエも山口県の我家で栽培していますが、トウモロコシに多いアワノメイガに少し弱いようです。
食味はまずいものの、荒地や寒い場所でも安定して収穫できるシコクビエ
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雑穀であるヒエ(稗)とシコクビエの穂を収穫
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