10月末小豆を収穫して竹ざおに干しました。その小豆がカラカラに乾いたため、ユギ・ファームの仲間達といっしょに脱穀しました。脱穀すると言っても専業農家が持っているような豆専用の脱穀機は持っていません。このため、去年小豆を脱穀したときと同じ方法で脱穀しました。江戸や明治時代に使われていたクルリ棒を使っての脱穀です。
クルリ棒で小豆を叩く 鞘から取れなかった小豆は手で外す
乾いた小豆をビニールシートの上に敷いて、これをクルリ棒で叩きます。すると、鞘から小豆が飛び出てきます。次にふるいを使って葉などの大きなゴミと小豆粒を選別します。この段階では、小豆は細かなゴミと一緒です。
ふるいで小豆を大まかに選別 細かなゴミと一緒の小豆粒
次に唐箕(とうみ)を使って細かなゴミに混じった小豆粒を風選します。唐箕のハンドルを回すと風が起こります。唐箕の上には豆などを流し込む受口があります。この受口にゴミが混じった小豆粒を手箕(てみ)を使って入れます。すると、ゴミが風で飛ばされて小豆粒だけが出口から出てきます。
手箕と唐箕とを使って、ゴミと小豆粒を選別中
昔、私の家では唐箕を持っていませんでした。このため、風が吹いている時に、手箕から小豆を落としました。すると、ゴミだけが風下に飛ばされ、小豆だけが下に落ちました。この下に落ちた小豆をかき集めました。よく祖母がこの方法で小豆や大豆を選別していました。電気があるならば扇風機を使ってもかまいません。6月末に種をまいた小豆は、5ヶ月かかって今回5kg程度収穫できました。
細かいふるいでゴミを選り分け ゴミを選り分け収穫した小豆
小豆の脱穀を進めながら、別の農作業もしました。最初に9月に移植したキャベツと白菜を覆っていた寒冷紗を取り除きました。霜が降る今の季節になると、害虫がほとんどいなくなるため、もう寒冷紗は必要ありません。寒冷紗を取り除くと、眩しいほどのキャベツと白菜が現れました。来月には収穫できそうです。
寒冷紗を取り除いた白菜 寒冷紗を取り除いたキャベツ
今回の昼休み休憩は、携帯コンロを使って作った肉うどんを食べました。中に入れる野菜はもちろん、この畑で取れたまんまの新鮮野菜です。とてもおいしくて、私は3杯ほど食べました。風もほとんど無く日差しも暖かかったので、談笑しながらのんびり休憩することができました。
新鮮野菜をたっぷり入れた肉うどんを作っている女性陣、美味しそう!
休憩中、先月畑に埋めたクルミを掘り出して食べました。携帯コンロを弱火にしてその火口にクルミを並べてしばらくすると、クルミが裂けるように口を開きました。その開いた口に包丁を入れて捻るようにして口をこじ開けました。すると、中から香ばしい臭いのクルミの実が出てきました。少ない量ですが、クルミを味わって食べました。
火に通した後、こじ開けたクルミ クルミを味わいながら試食中
クルミを食べると午後の農作業をしました。ニンジンを収穫したり、最後の種まきをしました。種まきしたのは、小松菜とグリーンピースです。これからどんどん寒くなるので、種まきは今回が最後です。来年の三月までは、発芽した秋冬野菜の間引きなどの世話をします。
植えつけたブルーベリー苗 ニンジンの収穫
小松菜、最後の種まき グリーンピースの種まき
種まきが終わると、秋冬野菜の収穫をしました。収穫した野菜は,小松菜,長ネギ,大根,壬生菜,京菜,春菊などです。泥付きのまま収穫して、野菜の種類別に朝市のように並べました。
みんなで協力しながら掘り進めたサツマイモ
サツマイモの収穫もしました。前回もサツマイモを収穫しましたが、堀り残していた芋を収穫しました。前回掘り取るときに芋を折ってしまいました。今回は慎重に掘り進めたため、サツマイモを一本も折らないで収穫できました。サツマイモが収穫し終わると、今回の収穫は終わりです。
朝市のように種類別に並べた野菜
野菜を収穫し終わると、みんなで手分けして野菜を参加人数に応じて分けました。それぞれの野菜を人数分に分け、最初に収穫した小豆も人数分に分けました。参加者は、このようにした小分けした野菜を持ち帰りました。
手分けして野菜を小分け 小豆も参加人数分に小分け
前回種をまいた麦は眩しいほどに芽が出ていました。去年は蒔く時期が遅れたため、発芽が遅れてやきもきしました。しかし、今年は順調に発芽したのでほっとしてます。この関東地方では、麦の種まき時期は10月末から11月中旬です。去年の経験から、種まき時期は守る必要があると思いました。
眩しいほどに発芽した麦、緑の筋がとても綺麗
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小豆の脱穀、秋野菜の収穫など
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