Quantcast
Channel: 東京里山農業日誌
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

伊佐里峠古道(井神~上組)の下草刈り 1/2

$
0
0

 一昨年冬にその確認を失敗し、去年に確認をした伊佐里峠古道を整備することにしました。この古道はつい40年位までは歩かれていました。私の同級生達も、子供の頃に歩いたことがあります。さらにその昔は、重要な街道の一つでした。例として、高松八幡宮のお祭り時には、麻里府上組などに住む方々はこの古道を通ってお祭りに来ていました。逆に、室積の普賢様のお祭り時には麻郷に住む方々はこの峠を越えて竹尾を通ってお祭りに行っていたのです。

  今使用中のチップソー     下刈り用のチップソー     下刈り用チップソーに交換
  

 さらに、田布施地方史にも伊佐里峠に関わる記録が多くあります。例えば、上組に住む方々は伊佐里峠を通って、収穫したお米を米出に出荷したとのこと。また、この峠を越えて尾迫の市場に野菜を出荷していたとの記録があります。さらに伝説も残っています。例えば、麻郷の川添橋袂に建っている記念石碑。元々この石は、伊佐里峠にあった茶屋の椅子として使われていたとのこと。ある時、清三郎と呼ばれる力持ちが伊佐里峠から運んだとの話です(田布施地方史研究会誌27号)。この話は今、「五人力の清三郎」として紙芝居になっています。

     伊佐里峠に持って行くため混合ガソリン作り、最初エンジンオイルを入れる


 ところで、今年初めて積雪がありました。ようやく冬らしい季節になりました。その雪が舞う中で、伊佐里峠での下草刈りの準備をしました。笹などの硬い草や小枝を刈るため、下草刈り用のチップソーを購入しておきました。その下草刈り用のチップソーに取り替えました。さらに、予備の混合ガソリンを作っておきました。3回分給油できる量です。実際には、3回も給油することは無いと思います。
 ところで、麻郷側からは伊佐里峠までは難なく行くことができます。そのため、峠から大泉寺までの古道の下草刈りとなります。なお麻里府上組の班長様に、この下草刈りについて事前にご了解していただきました。ありがとうございました。

 次にガソリンを入れる   左:ガソリン,右:エンジンオイル   完成した混合ガソリン  
  

 草刈機や混合ガソリンの準備が終わると、その他の備品を揃えました。下刈り時に必要な、防護メガネ,防護服,帽子,軍手などを揃えました。その他、必要になると思われる、のこぎり,かま,砥石,くわなども用意しました。。弁当やお茶などは当日揃えます。気になるのは天候です。雨や雪は降らないようですが、風による寒さが心配です。
 江戸時代から明治にかけて当時の麻郷村で行われていた一日詣り(南平和巡礼)で、この峠を越えていました。その巡礼コースに沿って、5月ウォーキングする予定でいます。なお江戸時代、麻郷村の一地域が今の麻里府でした。当時の麻郷村は広かったようです。明治22年に麻里府村として分村しました。

             下刈りのために用意した備品類


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

Trending Articles