春先に田布施農工高校からいただいたてきた羊の原毛、加工にようやく着手することにしました。高校生達が毛刈りした大切な羊の毛です。去年の加工の反省を元に、丁寧に加工することにしました。去年も羊の原毛を洗浄するなど加工しましたが、実際に紡いでみると良い毛糸ができなかったのです。
いただいた羊の原毛 取り除いた短い毛 毛に混じったゴミ
良い毛糸ができなかった理由の一つは、羊の原毛のゴミだけを取り除き、そのまま紡ぎに使ってしまったためです。不慣れな高校生が毛刈りしたためでしょうか、何度も刈り直した毛は極端に短いのです。その短い毛が混入したため、紡いだ毛糸は切れやすくなったりだまになってしまうのです。ただし、太く紡ぐよう対策すれば独特の味のある毛糸になります。
選り分けた原毛、比較的綺麗な長い毛
最初の作業は、原毛から短い毛とゴミを取り除くことです。数人で作業しました。去年の反省から、長い原毛だけを選り分けました。その過程で、原毛に混じりこんだゴミを取り出しました。ゴミとは、畜舎に敷かれた籾殻や藁屑、土の破片、そして糞のかけらなどです。次回は、洗浄液に浸けて原毛の脂分を取り除く作業をします。毛糸やフェルトの材料を作るには、けっこうな手間がかかるのです。
選別し終わった原毛 取り除いたゴミや短い原毛
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紡ぎとフェルト用に、羊の原毛の洗浄,乾燥,カーディング(1/x)
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