周防大島に、お友達とマオランの調査や史跡巡りに行ってきました。いろいろと嬉しいことがありました。最初、八幡生涯学習のむらで開催中の大島今昔写真展を見学しました。ついでに、隣の久賀歴史資料館を覗いてみました。私が制作しているほぼろが何点か展示されていました。ミカンの収穫に使われていたためか、「ほぼろ」ではなく「みかんてぼ」と呼ばれていたようです。
隣に併設された体験館に小さなサトウキビがたくさん置かれていました。そのサトウキビのお話を伺っていると、思いがけなく安価で売っていただくことができました。そして、長めの茎をプレゼントされました。このサトウキビ、四国で和三盆の原料として栽培されている品種です。この夏に栽培して、子供達にかじらせたり黒砂糖を作らせてみようと思います。
山羊達に歓迎された上に、たくさんの株をいただいたマオラン
久賀歴史資料館へは以前、何度か来たことがありました。今回はロープの材料になったマオランに関わる展示がないか調べてみました。すると、直接マオランに関わる物はありませんでしたが、ロープを製造する機械が数点展示されていました。また、いろいろな籠が展示されていました。その中に一点だけシダ籠がありました。なお、資料館の館長さんにお聞きすると、昔マオラン工場があったとのこと。
その他、興味深い資料がたくさんありましたが、時間が迫っていたため切り上げました。切り上げようとした直後、偶然に体験館で和三盆用のサトウキビを見つけました。史跡調査などでは、とにかく図太く遠慮なく聞いてみることが大事です。おかげで、和三盆用のサトウキビを入手できました。
ロープを編む機械 たくさんの農機具 和三盆用のサトウキビ
その後、お昼休憩をするために道の駅に行きました。混んでいたため、やむなくテイクアウトでうどんを食べました。道の駅を散策した後、片添ヶ浜近くの和佐地区に行きました。和佐八幡宮前で、シニアカーに乗っている古老にマオランについてお聞きしました。すると、子供の頃にマオランが家に植えてあったとのこと。また、山向こうにマオラン工場があったとのことをお聞きしました。その後、和佐の史跡である建武二年宝篋印塔(1335年)を見学しに行きました。
和佐の建武二年宝篋印塔(1335年) 森地区に生えていた野良マオラン
和佐地区を出て車を進めていると、森地区で枯草の捨て場に野良マオランが生えているのを発見しました。続いて、片添ヶ浜を過ぎて小積地区に行きました。そこで、坂を登りながら枝分かれする道をマオランを探して歩きましたが、見つかりませんでした。ついでに小積地区の二尊院をお参りしました。
次に小積地区を諦めて隣の大積地区を通りました。すると、バス停近くで今にも絶えそうなマオランを見つけました。笹に押されて、5年以内に枯れるのではないかと思われます。
小積地区の二尊院 外入の小屋で番をする猫 掘ったマオランを株分け
大積地区を出ると、地家室地区に向かって崖上の桜並木道を進みました。途中シーボルト上陸記念碑がありました。沖家室島に立ち寄ろうかと思いましたが、時間がないため今回は止めました。地家室地区から外入に向かうには半島側の伊崎を通ります。しかし、工事中とのことで山越えして外入に行きました。その途中で野良マオランを見つけました。山越えをして外入地区に入ってすぐ、外入湾を見下ろす高台に「夕日の丘展望台」がありました。夕日時に外入湾の夕焼けが美しいのでしょう。
出迎えてくれた山羊達、マオランが生える傍で飼育
外入地区に降りると、マオランが生えた場所に着きました。傍で飼われている山羊達がメーメー出迎えてくれました。傍の小屋におられたお二人の方に声をおかけました。すると、マオランを分けていただくことを快くご了解いただきました。「夕日の丘展望台」を管理している地元グルーブの方々だそうです。
いただいたマオランの株、我家の畑に植え付けようと思います。サトウキビにマオランに、久しぶりに楽しかった周防大島史跡巡りでした。同行していただいたiさんありがとうございました。
史跡巡りやマオランを探した周防大島ルート
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周防大島の史跡探索 和三盆用サトウキビ,マオランをいただく
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