先日は、サトウモロコシの種を取りましたが、今回はサトウキビの茎を保存する作業をしました。サトウキビは沖縄のような暖かい地域では種ができるのでしょうが、寒いこの田布施では種ができません。このため、茎を取って保存しておきます。一昨年は保存方法がよく分からなくて春までに全て枯死してしまいました。その理由は湿気でした。カラカラに乾いてしまったのです。
霜にあたって葉が少し変色したサトウキビ
一昨年の失敗から、湿気を保つための工夫が必要であることが分かりました。そこで、去年は防腐剤を塗ったり、保存する箱の底に水分を含んだ土を敷きました。すると、硬い茎1本がなんとか冬越しして春に芽が出たのです。2本は、根は出ましたが芽が出ませんでした。柔らかい茎はやはり乾燥して枯れてしまいました。根元付近の茎が保存するのに適しているようです。今年は、箱の底と上の両方を湿らせてみようと思います。茎を籾ガラで包むのは一昨年も去年も今年も同じです。
茎を切り取っているサトウキビ 茎を3節ごとに切断
サトウキビは寒さに弱いので、何度か霜に当たっていると枯死してしまいました。このため、12月初めには冬越し作業に入らなければなりません。サトウキビの根元から茎をナタでぱっくり切って、押し切りで3節ずつカットしました。2節でも良いようです。茎のいくつかを噛んでみると口内に甘みが広がります。硬い茎ですので、よほど歯が丈夫な人でないと歯が欠けるのではないかと思います。
3節ごとにカットしたサトウキビの茎
切り口は一日も経つと茶色に変色します。細菌が繁殖して変色するのか、単に酸化して変色するのかは分かりません。効果があるかどうかは分かりませんが、去年と同じように切り口に防腐剤を塗っておきました。そして、保存用の発泡スチロールの底に濡らした土を入れました。その上に籾ガラを敷いて、サトウキビの茎を並べました。そして、その上に籾ガラを被せ、さらにその上に濡らしたタオルを被せました。蓋をして、温度計の測温部を籾ガラ内に入れておきました。籾ガラの温度は12.8°でした。そして、室内の比較的暖かい場所に置きました。
敷いた茎の上からモミガラを被覆 発砲スチロールの箱と温度計
今回、新たな試みとしてサトウキビの茎や根も冬越しできないか試すことにしました。茎を切り落としたサトウキビの上に、籾ガラを山のように積みました。そして、その上から土を被せました。湿気は十分なのですが、地温がどの程度なのかは分かりません。枯れて元々のつもりで試してみました。トタンの屋根でも乗せた方が良いかも知れません。さて結果はどうなるでしょうか。
茎を刈り取った根元に籾ガラを積む 籾ガラの上に土を被覆
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サトウキビの冬越し作業
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